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Thursday, December 16, 2004

レイブオブ南京のチャン氏、自殺。暗殺説も

「ザ・レイプ・オブ・南京(The Rape of Nanking)」の著者、アイリス・チャン氏が自殺した。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/flash/KFullFlash20041111013.html
http://www.iht.com/articles/2004/11/11/news/obit.html

日本では報道されていないが、この自殺に対し「暗殺説」がウワサされている。理由は、彼女の次作が、太平洋戦争中のアメリカ軍のBataan(フィリピン)での行動を取り扱っているからだ、と言うもの。当然、その戦争の相手国、日本に対してもかなりの記述があったであろう。

彼女は、今年の始め頃から、鬱病のため、入院していた。おそらく、本当に自殺なのだろう。しかし、なぜ、日本のニュースでは「自殺か」と疑問型なのか?海外のニュースでも「あきらかに自殺(apparently committed suicide)」と、わざわざ強調されている。なんとなく、この自殺の良からぬ余波を感じざるを得ない。

「ザ・レイプ・オブ・南京」は全世界でベストセラーとなったが、日本版は、発売直前に「事実関係に大幅な間違いがある」との理由により、出版社が発売中止を決定し、日の目を見ることはなかった。出版中止の経緯については以下を参照のこと。
http://www.jiyuu-shikan.org/frontline/fujioka/seiron5.html

日本国内でのこの本の評価は、トンデモ本、ねつ造、デフォルメ、等々。事実、日本の研究家のみならず、欧米の研究家からも、その内容および写真のいくつかに、明らかな事実誤認が指摘されている。

この本に関連する、日本国内の意見の多くは、「トンデモ本だ!」という伝聞に依るものがほとんどで、「ザ・レイプ・オブ・南京」を実際に読んでの批判ではない。とても、残念だ。

少なくとも、この本をきっかけに、南京事件に関する検証が、内外を問わず、本格的におこなわれるようになった。その意味でも、非常に重要な本であるし、日本人にとって、必ずしもマイナスなだけの本ではない。

日本人が想像するよりはるかに広く、この本で描写された日本人の残忍なイメージは、世界中に浸透している。内容の真偽はともかく、そういったイメージが浸透しているという事実からは目を背けてはいけない。

日本から発信された、もっとも強力な反論は、秦郁彦氏のもので、その論文の英訳は、当時、僕が在籍した会社がおこなった。その英文は、海外で相当の反響(反発)を引き起こし、それに関連して、僕はトラブルに巻き込まれた。

本宮ひろ志氏の漫画「国が燃える」が連載中止になったように、この問題はデリケートである。しかし、目をそらし続け、日本国内で勝手に意見をまとめていて良いのだろうか?